小学校高学年の女子の対応について

小学校の高学年の先生ならだれもが経験していること。

それは、小学校高学年の女子の対応苦戦するということ。

私もその一人です。

仲良さそうに見えて、実は仲間外れが起きていた・・・・・

なんてことがあり、対応に困ります。

今日はそんな小学校高学年の女子との関わり方や対応についてまとめてみました。

 

<日々の関わり方について>

①こまめに声かけをする(こっそり褒める)

毎日、反応がなくてもいいから、一言でも声をかけるといいでしょう。

褒めるのは全体の前ではなく、「こっそり」というところがポイントです!

「髪の毛切ったんだね。いいね。」

「さっきの道徳の時間にしっかり発表していたね。よかったよ。」

「手伝ってくれてありがとう。」

「そうじしっかりやっているね。よし。」

 

また、コメントで褒めるということも有効です。

・日記へのコメント

私は「そういえば~」を使ってよく褒めるコメントを書きます。

「そういえば、最近、ノートにしっかりと振り返りが書いてあるね。必ず力になるからね」

・連絡帳へのコメント

「Aさんはいつもそうじを真剣にやっています。今日も時間いっぱい静かにそうじをしていました。とても素晴らしいです」

帰りの会の前などに

(連絡帳を見せながら)「最近そうじをとてもよくがんばっていますね。そのことを連絡帳に書いておきましたよ。」と言って渡す。

 

②グループを把握する

 仲良くしているように見えても、そうでないことがあります。

子どもたちの様子や会話から情報を入れておきましょう。

丸付けをしながら、子どもの会話を聞く、顔を上げて子どもの様子を見るなど意識しましょう。

特に休み時間に子どもたちの生の姿が現れます。

「水曜日は見回りをする」

などと自分の中で決めるのもいいと思います。

 

③小さな変化を見逃さない

②をしているうちに、ちょっとしたグループの変化や誰かの陰口に気付くことがあります。

「おかしいな」と思ったらすぐに対応しましょう。

 

以前、子どもたちとの面談で

「AさんがBさんのことをよくうざいって言っとる。」

という情報を聞きました。

そのときは、「それくらいならだれでもあるでしょう」と思って軽く捉えてしまいました。

しかし、実は何人かの子どもに陰口を言われていたようで、言われていた子はとても苦しんでいたのです。

それを知ったのは、1週間後のことでした。

 そのとき、すぐに対応していればその子の傷を少しでも浅くできたのかもしれません。

今でも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

以上の経験から私は何か小さな変化があれば、すぐに対応する大切さを心から痛感しました。

何か変化に気付いたら、できればその日中に対応したいものです。

 

<もし、問題が起こったら・・・>

日々、しっかりと関わっていても、問題は起きて当たり前。

子どもたちの成長のチャンスだと捉えて、焦らずに余裕をもって対応しましょう。

ピンチはチャンス!!

 

①「なぜそうなったのか」十分に聞く

ポイントは一人ずつ個別に呼んで話を聞くことです。

全員を呼んで話を聞くと、子どもたち同士で話を合わせてしまうことがあるからです。

さらに、話を聞く前にうそを言わないように先手を打っておきます。

「ごまかして話が合わなくなると、さらに関わった全ての人に、もう一度聞きなおすことになります。とても時間がかかります。とても迷惑になるから始めから正直に全部話してね。」

また、受容的な聞き方をします。

「~ということなんだね。」(相槌をうちながら)

 

②全部話してしまうと、自分でどうすればよいか分かることもある

受容的な態度で話を聞いていると、全部話を聞き終わったあとに、

「これからどうしたらよいと思う?」

と考えさせると、不思議なことに、自分自身で解決法を見つけてしまうことがあります。

 

③大事なのは、罰を与えることではなく、やめさせること

全体の前で叱るのは絶対にしてはいけません。

例え100%加害者であると分かっていても、「被害者」であるとして話を聞きます。

一通話し終えた後に、

「念のために聞くけど、まさかAさんがBさんに嫌なことをしていたってことはないよね。そんなことをしていたら、場合によっては、校長先生やおうちの方にも伝えないといけない。大丈夫だね。」

と伝えておきます。

大切なことは罰を与えることではなく、やめさせることです。

ときには、短くバシッと叱ることも必要です。

その場面、その子どもに応じた対応が求められます。

 

ピンチはチャンス!!

子どもたちのよい成長の機会だと捉え、余裕をもって対応していきたいものですね。